2017年10月25日

「井の頭公園の家」久しぶりの訪問

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昨年竣工した「井の頭公園の家」に久しぶりに行ってきました。
敷地の奥隣地には堂々たる桜の大木があり、その大木に対峙するように、
家族の成長を見守る象徴的な柱を空間の中心に置いた住宅です。
3.5間×3.5間の正方形の平面四周に壁を立ち上げ、
方形の屋根をのせた単純かつ安定した構成としています。

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庭の草木は生い茂っていました。
そのほとんどは竣工後、建主自らで植えたもの。

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方形の屋根は四周の壁のみに支えられ、
中央に配した太い幹(柱)は、枝(梁)を四方にのばし通路や座面、
階段といった小さな床から居室のような広い床を支える役割のみ担い、
屋根まで届かない、空間にそびえる象徴的な建ち方となっています。

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その幹を中心に空間をスパイラル状に積層させ、
空間のあちこちから様々な表情を見せるその姿は、
まさにこの住宅の空間における「大黒柱」となっています。

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隣地の桜に向かってのみ大きな開口を開け、
隣家が迫るその他3方は方形の屋根の下のハイサイドから光を入れています。

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ダイニングテーブルに面する窓は、桜を眺める桟敷席。

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樹木に幹から小枝まで序列があるように、梁にも序列があり、
前庭で育てた花をドライフラワーにして吊しています。

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GLから上方へと、樹木の枝のように緩やかに床が連なります。

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子供の勉強スペースから、キッチンを見たところ。

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家族団欒はダイニングテーブルとのことで、
TVを鑑賞するリビング的なスペースは小さめに。
南に面したこのスペースは開口を大きめとして、
周辺の街並にを上から眺められるようになっています。

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子供部屋は大黒柱の先端の最も高いところに。
大黒柱を覆う方形の屋根は、下方に光を落とす装置でもあり、
上方ほど明るく、垂直方向に明暗のグラデーションをつくります。

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天井を明るくして、その反射光を家全体のベース照明とし、
柱は影として浮かび上がらせ、その存在を強調しています。
こちらの照明計画はシリウスの戸恒氏。

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久しぶりの訪問でしたが、すっかりご自分の仕様になっていて驚きました。
充実した暮らしぶりに脱帽です。


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2017年10月12日

「鎌倉長谷の家」久しぶりの訪問

昨年竣工した「鎌倉長谷の家」に久しぶりに行ってきました。

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鎌倉長谷の山麓に建つ住宅です。

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南からの採光と北の眺望。
その二つの軸を結んでできたくびれた家型のボリュームと、
敷地にあわせた家形のボリュームを組み合わせることで
魅力ある内部空間を作ろうという試み。

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南の窓からは採光と庭を眺めるたことができます。
畳敷きのくつろぎエリアと右奥にキッチン、
その間のちょっとしたスペースが子供の勉強スペース。

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障子越しに見える緑の多い街並み。
眺めているだけで安らぎます。
欄干に腰掛けてビールを飲みながら鎌倉の花火を眺められます。

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垂木の構造が美しい天井の仕上げとなっています。
吊り方に工夫を凝らした照明器具と、
ウォールナットの一枚板で作ったダイニングテーブルが
空間のアクセントになっています。

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空間を分節する壁(二つのブロックの境界)の厚さは一様ではなく、
厚みある境界をまたぐように場をつくり、建物全体が緩くつながっていきます。

用途で空間を分節するのではなく、
すなわちカタチと機能を明快に一致させるのではなく、
緩やかな境界が、緩やかにいろいろな居場所をつなぐといった考え方は、
成瀬の家赤塚の家などに通じるもの。

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階段ホール側からダイニングを見たところ。彫塑的なオブジェのような境界壁。

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リビング横の階段スペースを上がると、そこは天井が低く抑えられた子供の楽園。

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子供の楽園からの見返し。

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一階の寝室からは和の庭が眺められます。

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ご主人の趣味はサーフィン。朝出勤前に波に乗るという鎌倉ならではライフスタイル。
サーフィンから帰ってきたら、屋根付きのバスコートでシャワーを浴びてから、
そのままバスルームに入ります。

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1階には奥様のネイルサロン。そこからも山が眺められます。


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夜になると、また違った風景に。

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陰影が梁を浮かび上がらせて空間の奥行きも強調するシリウス戸恒氏による照明計画。

竣工して一年程ですが、すっかり暮らしが馴染んでいました。

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2015年11月02日

「志木の家」お宅訪問

今年の夏に竣工した「志木の家」に行ってきました。

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漆黒の闇に包まれた個性的な住宅です。

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建て主の強い要望もあって仕上げはほとんどが黒で、
和紙、左官、タイル、木といった素材と光沢の違いで様々な表情をつくり出します。

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床のように大きなテーブルを家の中心に設え、食事はもちろん、テレビを見たり、
夫婦それぞれのデスクトップコンピュータを置いてネットサーフィンしたり、
そこでほぼ全てのことが行われます。
ソファの背後には横になりながらテレビを見るベッドスペース、
その両側にそれぞれの書斎があります。

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レースのカーテンで曖昧に仕切られたワンルーム空間となっています。
付かず離れず、夫婦二人のための適度な距離感のある住宅は、
漆黒の闇でありながら、周りの緑をすくい取って光が差し込み、
静かな二人だけの特別な空間です。

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とても個性的な住宅ですが、のどかな風景の中にひっそりと建っています。

この住宅ほど黒く、光を抑えたものを設計したことがありませんが、
数ヶ月住んだ建主様の感想は、
明るさはイメージ通りでとても落ち着くとのことで、
素材と光沢によるわずかな光の映ろいを楽めるとご満足のご様子。
設計者としてもとてもうれしいです。
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2015年10月20日

「つつじヶ丘の家」お宅訪問

今年の夏に竣工した「つつじヶ丘の家」のご紹介。

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家の中に幾つもの家型が連なります。

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キッチンからリビングを見たところ。

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こちらがリビング。夜になると昼とは違った趣に。

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玄関から入るとバスルームまで見通せるプランは、
建て主のリゾートホテルのビラのようなイメージを具現化したもの。
小さな家には固定観念にはとらわれない発想の転換が必要です。

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バスルームからベッドルームが見えます(勿論、閉じることもですます)。
視線の行き止まりをつくらないように「抜け」を随所につくっています。

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ベッドルームはまさにリゾートホテル!

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小さな敷地に駐車場を確保することでL型の建物配置となり、
家に入りやすくするためにさらに建物の幅を縮めるといった感じで、
使い勝手を考えながら意図的にガタガタの平面としています。
そのガタガタなプランだからこそ、
その平面形状にあわせた小さな屋根が連続します。

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外観から天井、そして家具、レンジフードの小さなスケールまで、
家型のデザインがシームレスに連続しています。

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2015年09月26日

「秋田の家」お宅訪問

今春竣工した「秋田の家」の撮影に行ってきました。

影に包まれた階段ホールの中心には漆黒のガラスアートが浮かび、
外周からにじみ入る明るい陽光に呼応して微かに輝く。
小さな空間の中に明暗と場とが凝縮された住宅です。 


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公園越しに一日中大好きな電車の発着を眺めたい。
そんな鉄道好きの家族のための住宅は、
東側を除く三方は道路に、西側は道路を挟んで広い公園に面しています。
三方を道路に囲まれ隣家から離れているという敷地の特徴を活かし、
西側の公園にだけ注目するのではなく、
どの方向にも開ける方向性のないプランがよいのではと考えました。
そして建主の要望は、緩やかにつながりながらも細かく分かれている空間で、
それぞれがこもれるような場であってほしいというものであったため、
中央に階段を配置しその外側を部屋が螺旋を描くように絡むプランとしました。

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エントランス。

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家の中心にショーン・サルストローム氏のガラスアートが吊られています。

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平面形状は敷地形状に沿ったシンプルな長方形で、
階段の位置によりその外側を取り囲む部屋の大きさや形状が多様となっており、
階段に沿って高さの異なる小部屋が連なっています。

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隣りあう部屋と部屋は、壁で仕切られる場合もあれば、扉でつながる場合、
床の段差のみで仕切りがない場合など様々な関係がつくられており、
部屋と階段の接点である開口部の取り方も一様ではありません。

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外周部の窓は、公園に面した西側と陽射しの入る南側は
高さや位置を考慮しながら大きめに、
陽射しの入らない北側と唯一隣家に面する東側は小さめにとっており、
窓と外部の関係に合わせて部屋を配置しています。

そして断面方向は、外観・内観共に仕上げと窓をストライプ状に積み重ねて
高さ方向である基準をつくり、
それに対して部屋の床レベルをスキップさせながら螺旋を描くことで、
プライバシーを確保しながら窓から見える風景が多様な空間をつくっています。

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外周部の最も高いとことからダイニングを見下ろしたところ。

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闇に吸い込まれるようなガラスアート。

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光と影がつくるアーティスティックな家でありながらも、
雪国の鉄道好きの親子が住まう小住宅です。

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2015年01月17日

「富津岬の別荘」祝!竣工

「富津岬の別荘」が竣工しました。


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富津岬の防風林に面した敷地に建つ週末住宅です。
屋上からは東京湾に浮かぶ船、
天気の良い日は遠くに富士山が望むことができます。

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防風林に面した人通りの少ない敷地であるが故に、
おおらか、かつ開放的なプランとなっていてます。

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暖炉もあります。

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照明計画は今回もシリウスの戸恒さん。

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1階は寝室、水廻りと和室。

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水平を強調した軒とバルコニーが夏の強い日差しを遮り、
冬には日差しを取り入れるといった日本の風土にあった佇まい。

外構は夏頃、完成予定。
とても楽しみです。


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2013年12月07日

「成瀬の家」お宅訪問

成瀬の家」に久しぶりに伺ってきました。

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複数の軸線をもつ平面と切妻の大屋根が特徴の住宅です。

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とても単純な操作で豊かな空間が生まれています。

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子供部屋からダイニングを眺めた風景。

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庭の緑も整ってきました。

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雨樋の樋も良い感じに古びてきました。

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夕方の庭から室内を見た風景。

「成瀬の家」の詳細はコチラ





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2013年09月28日

「東山の家」お宅訪問

今年の春に竣工した「東山の家」に伺ってきました。

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外観は土の塊に穴を開けたようなイメージです。
壁の左官材は京都の土と砂利を混ぜて、搔き落とししました。

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アーチ状のアプローチを抜けて、左手が玄関です。

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玄関ホールよりアプローチ見返し。

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玄関から半層上がったところにライブラリー。
子供の勉強スペースにもなります。

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さらに半層あがったところにダイニングキッチン。
階段の吹抜けを大谷石の壁が貫きます。
上部からは漆喰の壁をなめるように光が差し込みます。

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ダイニングキッチンは落ち着いた雰囲気に。

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ダイニングとリビングは大階段で連続して、
大勢の来客があった時はベンチとしても使えます。
エッグチェアが絵になっていますね。

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リビングよりキッチン見返し。

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リビング床のフローリングはウォールナットのヘリンボーン。
階段ホールとの仕切りにもなっている輻射冷暖房。
夏は除湿もできるすぐれものです。。。
ソファの鮮やかなブルーが効いています。

左官、木、石といった素材を生かし、
窓の大きさを適度に抑えた明暗の中に北欧家具と小物が置かれ、
落ちつきのある上質な雰囲気になりました。
やはり住宅は住まわれて、ようやく完成ですね。




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2013年09月21日

「桜丘の家」久しぶりのお宅訪問

昨年竣工した「桜丘の家」に久しぶりに伺ってきました。

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間口の狭い敷地を使い切った地下1階、地上2階の住宅です。
駐車場の横のボックス部分は外部から全く見えませんが、
1階は風呂とバスコート、2階はダインニングから連続したテラス。

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こちらは玄関に入ったところ。

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子供部屋から半層あがったところがダイニングキッチン。

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さらに半層上がったところがリビングです。
ダインニングの先にテラスが広がっています。

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天井を光がなめるように照明計画をしています。

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洗面所から階段ホールを見たところ。

家具や小物、庭やテラスの緑も手入れが行き届いていて、
とても清々しい雰囲気でした。

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2013年03月29日

「成瀬の家」無事、引き渡し

「成瀬の家」無事、引き渡することができました。
引っ越し前の僕が撮った写真ですが・・・

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この住宅は、丘陵地にある郊外型住宅街の三差路に面して建つ平屋です。
周囲への圧迫感を考慮し、
軒高を抑えた切妻の大屋根を架けた佇まいとなっています。

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玄関は低く、暗く抑えて、

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そこをくぐり抜けると、天井の高い空間となります。
建物の中心がダイニングで、その先が南東の光が差し込むリビング。
ダイニングテーブルは床のフローリングを加工したもので、
写真の手前は座布団、リビングはソファ、奥はダイニングチェアに座ります。
キッチンで立ってる人も含めて、4つの床のレベル差の違いにより、
それぞれのところにいる人の目線の高さが揃うようになっています。

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キッチンから、ダインニング越しにリビングを見たところ。

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リビングから北側のキッチンを見たところ。

変形した敷地形状と高低差を生かすべく、大屋根の下に敷地に沿って部屋を配置し、
残された歪な残余空間には敷地高低差にあわせて床高さを設定し、
平面的にも断面的にも変化に富む、周辺環境に馴染んだ豊かな場をつくっています。

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ダイニングテーブルに座って西側を見たところ。
西日を抑えるために、天井を低く抑えて、開口部も最小限の大きさです。
暗がりをつくることで、光がつくる陰影がとても美しい。。。

左側は子供部屋になっています。
仕切りは両側から使える棚になっていて、一部は机です。
手前ダイニングから座布団に座って、ピクチャウィンドウから遠くが眺められます。

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子供部屋からは普通に椅子に座り、
勉強しながらキッチンで料理をするお母さんが見えるようになっています。
今はお子さんが小さいので、このような状態になっていますが、
勿論、お子さんが大きくなっった時のことも想定しています。
それは、5年後、10年後のお楽しみ!

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夜になると子供部屋の棚は照明ボックスに!
比較的に安価な照明器具を上手く組み合わせて、
明暗のある上品な空間に仕上がっています。
今回も照明計画はシリウスの戸恒さんです。

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デッキとリビングが連続しています。
夏に夕涼みしながら、ビールを飲んだら幸せな気分になれそうですね。

お引っ越しされて、少し落ち着いた頃に、
きちんと写真を撮らせて頂くことになっています。
家具が入ると一段と良くなりそうで、とても楽しみです。

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2012年06月15日

祝!「岡崎の家」が竣工しました。

「岡崎の家」無事、引き渡しすることができました。

この住宅は片流れの屋根によるシンプルな勾配天井の平屋空間において、
間仕切壁に少しだけ角度を与えることで、
天井高さに大きな変化が生まれる特性を生かしました。
それに加え、周辺の高さレベルの違う既存の畑・日本庭園等に、
内部の床レベルも連動させています。
広さとちょっとした高低差のある敷地の中で、二つのシンプルな操作が、
プラン上にも天井高さ方向にも変化に富んだ内部空間をつくり出しています。

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外壁は焼杉材。玄関扉の右側にベンチを設置。
鍵を開ける時に棚として使えて、とても重宝します。

エントランスから徐々に高くなり、
また先に行くと徐々に下がって行きます。

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一番奥のキッチンからエントランスの方を見たところ。

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屋根の梁の架け方に特徴があります。建て方風景はコチラ

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梁と梁の間に照明を入れて、
梁の側面のみを照らすことで梁に陰影を与えます。
照明デザインを担当したのはいつも通りシリウスの戸恒浩人さん。

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床レベルが一番高いのは寝室で、
日本庭園側に緩やかに下がっています。

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エントランスからの見え方も、昼とはまた違った趣があります。

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一番奥の日本庭園側からの外観。
屋根の架構が美しく浮かびあがります。

家具が入ってどのように住まわれるのかとても楽しみです。


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2012年03月12日

「八ヶ岳の山荘」無事、引き渡し

「八ヶ岳の山荘」 無事、引き渡しをすることができました。
建物の手前の外構は引越し後の工事となりますが、
クライアント自ら野菜を育て食する畑と共に、
建物の魅力をより一層引き立ててくれることでしょう。

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太陽の光を最大限取り込めるよう建物形状を南に開いた扇型とする一方、
夏の強い日差しと西陽を遮る3つの門型の庇を連らねた形態としています。

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リビングからダイニング方向を見たところ。
障子を通して入る光が、やさしく室内を包みこみます。
リビングの障子を開けると畑越しに、
南アルプス、甲斐駒が望むことができますが、
その方向の写真は畑ができるまでしばらくお待ち下さい(笑)。

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フレーム壁とフレーム壁の重なりを表現しました。
壁厚の重厚感が、空間の質を高めます。

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ダイニングからリビング越しに畑を見たところ。

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暖炉の炎は、眺めているだけでやさしい気分にさせてくれます。

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和室からダインニング越しにリビング見たところ。

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タモ材を使用したキッチン。
シンクの先に裏庭、そしてその先に八ヶ岳が望めます。

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2階の寝室も落ち着いた空間になりました。
手前がベットを置くスペース、窓際が書斎スペースとなっています。

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書斎スペースのとても長〜い机。
1階の暖炉の煙突が2階を通りぬけているので、2階もポカポカ。

ゴールデンウィークに畑に苗を植えるそうです。
夏にはすばらしい野菜畑になっていることでしょう。
とても楽しみです。


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2010年11月26日

ジンカンパニー本社ビル

MDSが設計・監理に携わった「ジンカンパニー本社ビル」に、
久しぶりに出掛けてきました。
今年の夏に竣工したアパレルメーカーの事務所ビルです。
写真をあまり撮れなかったので、竣工時のものをアップします。

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コンクリートの外装にしたいという施主要望と、
アパレルメーカーの本社ビルということを考慮し、
布の可能性を追求するように、
コンクリートの素材の可能性を追求することにしました。
普通型枠だけでなく、特殊な形状の型枠、杉板の型枠など、
様々なコンクリートの表現になっています。

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3種類の用途地域にまたがった複雑な敷地だったため、
高さを規定する斜線制限も複雑で、それをかわした建物形状になっています。

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夜になると松の影も加わり、陰影の独特な外観となります。

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エントランス。照明器具はジンカンパニーさん自ら、
アンティークショップで選ばれたもの。会社の世界観が伝わってきます。

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事務所の床は一般的なOAフロアではなく無垢フローリングとし
LAN、電話などの配線類はオリジナルの配線ピットに納めました。
コンクリートブロックの壁に囲まれたルーフテラスは、
喫煙スペースとしても使えるリフレッシュゾーンです。

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吹き抜けが上下階に一帯感をつくり、1階の執務空間にも光を届けます。

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吹抜け部分の打合スペース

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住居・エントランス部分。
曲線の壁にはシューズクローゼットとトイレを配置。

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リビングとリビングと同じ大きさほどあるルーフテラス。
社員やご友人など大勢の方を呼んで、
パーティーができるスペースになっています。

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リビングの家具とキッチンは一体感のあるデザインで。

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コンクリート小たたき仕上げの壁に杉無垢材の階段。

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フローリングの床仕上げにもこだわりました。

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こちらは客間です。

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トップライトからの光が差し込む洗面、バスルーム。



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2009年09月25日

「たまらん坂の家」

新建築住宅特集の撮影で「たまらん坂の家」に行ってきました。
今回の撮影は井上登さんです。
掲載号は未定ですが、今からとても楽しみです。

「たまらん坂の家」では、屋根も含めて各階の床を2枚ずつつくっています。
その2枚の床の間をどう使うかがテーマとなっています。

※このブログの写真はカメラマンの石井さんに撮影していただいたものです。

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2階全景。
等間隔に渡る梁がダイナミックな印象を与えています。
その上は屋根面まで吹き抜け、ところどころ板を張った
ロフトになっています。


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リビングスペースは2階の2枚の床のうち、
「上の床」をくり抜いて生まれたくぼみ部分に。
ソファは「下の床」、テレビは「上の床」に置かれています。
リビングスペースの梁の上には板が張られ、
屋根面との間にロフトをつくりつつ、リビングの天井高さとなっています。


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リビングスペースの対面にはワークスペースを。
同様に、「上の床」が机上面になっています。
机の反対側の「上の床」は本などを置く棚として使います。


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階段見下ろし。この家のテーマがよくわかる部分です。
2枚の床は時に机になったり棚になったり、本来の床として使ったり。
ここでは飾り棚として上下階移動の際に目を楽しませてくれます。
そしてそのどれにも当てはまらない部分は床下収納や天井裏収納として
使われます。


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階段見上げ。


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玄関ホール。
右手は間仕切り自由な個室スペースとなっており、
どこからでも出入りできるよう、入口と収納家具を交互に配置しています。


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個室スペースの天井は2階の「下の床」となっていおり、
部分的にくり抜いて、天井裏収納で使ったり、
2階との接点としてあいまいにつながっていたりします。


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外観はシンプルな片流れ。
野趣に富んだ中にセンスの光る、とても素敵な植栽です。


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内部夕景。
2枚の床の間にもところどころあかりが灯ります。


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アプローチ夕景。
2階の窓の向こうはワークスペース。
等間隔の梁が奥行きを感じさせます。



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2009年09月24日

「ふじみ野の家」

夏の初めに竣工した「ふじみ野の家」。
入居されてから初めて訪問してきました。

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この秋に玄関右手にシンボルツリーが植えられる予定。
手前の土の部分は建主Aさんのガーデニングの楽しみにとってあります。
2階テラスにも少し大きめの観葉植物を置かれるとのこと。
植栽の完成が待ち遠しいです。


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廊下の向こうにぼんやりと明るい階段を。


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階段を上がると、1階とは打って変わって
自然光がやさしくまわり込む、立体的な空間となっています。


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見上げると空。ルーフテラスから光がまわり込みます。
正面窓の外には畑が広がり、空が大きく、遠くまで見渡せます。


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リビング。
右手のテラスには観葉植物がいくつか置かれる予定です。
ルーフテラスにも植物があると、あちこちの窓から緑が見えて
目にも楽しい景色になりそう。早く緑、欲しいですね。


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ダイニング。
借景の緑がとても豊かで美しいです。
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2009年09月22日

「たまプラーザの家」

まだ畑の残る緑濃い長閑な風景の中、
三角屋根の稜線が青い空にくっきりと浮かび上がります。

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この春竣工した「たまプラーザの家」。
緩やかなイチョウ並木の坂道を上がった先にぽつんと建っています。
家の脇には栗の木も。秋の味覚の宝庫です!(笑)
これからいよいよシーズンですね。
栗はお隣さんのものですが・・・


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アプローチの芝生も育ち、シンボルツリーの代わりに
少し大きめの鉢に観葉植物が植えられています。
外壁沿いの花壇にも大小様々な鉢植えが。
置かれている植物もそうですが、器である鉢が違うだけで
印象がずいぶんと変わります。
濃い色の外壁をキャンバスに、とても素敵にされていました。
信楽焼きの狸もお出迎えです。


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中に入り階段を見上げると、壁・天井が屋根の頂点に向かって
のびていく様子がわかります。


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階段を上がり左手奥がリビング、右手がダイニング・キッチンです。
屋根形状そのままに吹き抜けたワンルームになっています。


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リビング。
大きな窓の外には手に届きそうな距離に栗の木があります。
その向こうは急勾配の傾斜地で、空が大きく開け、対岸の丘が見渡せます。


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ダイニング・キッチン。
ゆくゆくはパン教室をされたいと思っていらっしゃる程、
パンづくりを趣味にされているため、キッチン廻りをゆったりと計画しました。
そしてイチョウ並木を切り取るように、横長のスリット状の窓を。
家の中に居ながらにして、四季を感じられる絵のような窓です。
秋には黄金色に輝く、目にも眩しい見事な黄葉となります。

余談ですが、工事はちょうど秋真っ只中。 現場監督のTさんをはじめ、
職人さんたちはかなりの数の銀杏を収穫したようです。(笑)


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水廻りはコンパクトですが、明るくさわやかに。
窓の外の緑が美しく、とても贅沢な小空間となっています。
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2009年09月21日

「七里ガ浜の家」

昨年春に竣工した「七里ガ浜の家」。
久しぶりにお伺いしてきました。

敷地は遠くに江ノ島を望むことのできる高台の住宅地にあります。

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建物の形はシンプルな切妻。(上の写真は桁側。)
内部は少し複雑な断面構成になっています。
玄関までのアプローチ、植栽がよく手入れされています。


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妻側の外観です。
この日は秋晴れの素晴らしい天候に恵まれました。
角の大きな窓からは江ノ島が見えます。


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玄関。外部とは裏腹に、抑えた色調にしています。


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玄関を違う角度から。
色調を抑えているからこそ、窓の明かりが際立ちます。


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階段を上がり、ダイニングへ。


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ダイニングからリビングを見たところ。
スキップフロアで緩やかにつながっていますが、
雰囲気の全く違う二つの部屋になっています。


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リビングからは家の中がこんなふうに見えます。
半層上にルーフテラス、半層下にダイニングがあります。
明るく立体的な空間となっています。


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リビング。
切妻の屋根形状を生かした空間となっています。
左手に江ノ島の見えるルーフテラスがあり、正面の縦長の窓からは富士山、
右手の横スリット窓からは竹林が見えます。


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夜はこんな感じになります。
ルーフテラスから江ノ島を望む景色は素晴らしいのですが、
家の中を振り返っても、楽しい眺めになっていると思います(笑)


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リビング見返し。奥に寝室があります。
リビングとは扉により間仕切ることもできます。


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建物の中でもいちばん陽のあたらない部分にあえて和室を。
静かで落ち着いた雰囲気になりました。
右手のスリット窓の外には和の坪庭が。
左手の壁には、以前より所有されていてお蔵入りしていた
銅版でつくられた屏風を加工し、壁にはめ込みました。
今まで眠っていたものが蘇り、和室に趣を与えてくれています。


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浴室です。窓の外には現在育成中の竹林が。
まだまだお隣さんと目があってしまいそうですが、
ゆくゆくはライトアップされた竹林を眺めながら入るのが夢。


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ルーフテラスからは江ノ島から富士山、丹沢まで望めます。
夏には冷たいビールを片手に、江ノ島の花火をゆっくり堪能できます。
ああ、羨ましい・・・
posted by MDS at 22:00| お宅訪問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする