京都、蹴上の都ホテルの中にあります。
今はウェスティン都ホテル京都という名前になってしまい、
日本人としてはちょっと寂しいですね。
「佳水園」はホテルの一角にある数奇屋建築。
こちらが、その入り口の門。
こちらの門をくぐり抜けると・・・
雰囲気が徐々に変わっていきます。
敷き石も、少しづつきちんとしてきます。
基本的には、この庭に面して客室が配置されています。
客室数20室のこじんまりした建物で、低く抑えた庇が印象的。
昭和の数奇屋建築の名作です。
桂水園で最も素晴らしい空間は、このロビーではないでしょうか。
低い天井のこじんまりした空間ですが、とても落ち着きます。
庭に面して雁行した形状になっています。
ホテルなので基本的には共用部は土足ですが、
落ち着いた和のエッセンスが感じられます。
廊下は暗く、狭く、天井が低い。
だからこそ、外の風景が広く、美しく見えるのでしょう。
客室はこのような感じです。
俵屋のような高級旅館をイメージしていると、ちょっといまひとつですね。
お値段からすると仕方がないのですが、
あるいは、村野藤吾の名作ゆえに手がいれられないのかわかりませんが、
水周りや白い蛍光灯の照明など、
時代と共に手をいてれいった方が良いように思いました。