事前に予約が必要な修学院離宮は、
晴れるかどうかは運まかせ。
最も高い所にある上の茶屋「隣雲亭」から京都が一望できます。
近くの山々は霧がかかって幻想的な風景でした。
上の茶屋の隣雲亭と言えば「一二三石」などで有名ですが、
雨だからこそ気づいたかもしれないこちらの樋。
建物から遠く離れた小枝で支え、雨水を落としています。
メンテの行き届いた修学院離宮だからこそできるワザとは言え、目から鱗。
雨樋のデザインは普段の設計でも苦労するところです。
軒がしっかり出ているということもありますが、
雨をものともせずにしっかり開いている佇まいが良いですね。
窓の向こうに落ちる雨音が安らぎます。
日本は雨が多く、湿度が高く、しかも暑い。
雨をどうデザインに取り入れるかが重要です。
時代を超えて現存する名作と言われる建物は、
現代のデザインのヒントになるものが沢山潜んでいると思いました。