2泊3日の「北海道の建築ツアー」に行ってきました。
北海道に拠点を置く建築家の五十嵐淳さんの建築を見学した後、
旭川駅、岩見沢駅を経由して札幌、上遠野邸に向かうルートです。
予想以上の参加人数で大型バスでの移動となりました。
五十嵐さんの自邸「矩形の森」と隣のアトリエを見学。
天候はあいにくの雨。
「矩形の森」で五十嵐さんと歓談。
五十嵐さんとは以前より面識がありましたが、
佐呂間はさすがに遠く、念願かなってようやく訪問できました。
北海道の建築なので、できれば寒い冬に体感してみたかったです。
この他に2つの新作を見せて頂きました。
網走湖の湖畔沿いのホテルで五十嵐さんの講演会。そしてそこで一泊。
旭川ではDOCOMOMO100選の旭川市庁舎を休日のため外観だけ見学。
内藤廣氏設計の旭川駅から岩見沢駅に移動。
一昨年、建築学会賞を受賞した「岩見沢駅」を経由して札幌へ。
夜は五十嵐さんを囲んで、実行委員長の工藤さんと堀場さん他数名で、
お酒を飲みながら歓談して・・・
最後の締めは五十嵐さんお勧めの札幌の夜景が眺められるバーへ。
3日目は上遠野邸以外は自由行動。僕は朝早く起きて、
アントンニン・レーモンド設計の札幌聖ミカエル教会に行ってきました。
丸太で組んだ架構が素朴かつ美しい内部空間になっています。
構造計算上は複雑なことになる木の交わり方ですね。
DOCOMOMO100選の60年代の名作と言われている上遠野邸。
以前から伺いたかった住宅のひとつです。
ミースのファンズワース邸に影響されたとのことですが、
桂離宮の月見台をイメージされたというテラスもあります。
北海道の寒い大地に根差した名作です。
ファンズワース邸と決定的に違うのは外壁です。
この煉瓦の質感はおもわず触れたくなりますよね。
建築家の職業病のひとつです(笑)。
上遠野邸を設計した上遠野徹さんの息子さんの克さんも建築家。
詳しく、ご説明して頂きました。
最後は北海道大学のモデルバーンへ。
数年前から一般公開された北海道の重要な木造建築。
北海道の厳しい自然環境に建つ建築を体感して、
風土に根差した建築のあり方を考えさせられた3日間でした。