2008年09月21日

北欧12/トゥルク マッティ・サナクセンアホ

トゥルクにはブリュックマンの礼拝堂があり、
近郊にはアアルトのデビュー作、パイミオのサナトリウムがある。
しかし、私たちがこの街を訪れたかったのは、
数年前にできたばかりのある木造の礼拝堂を見たかったからだ。
その名前は、聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂。
マッティ・サナクセンアホという私たちと同世代の若い建築家の設計だ。
どちらの名前も日本人には難しくて覚えられない(笑)。
あまり知られていないが、「a+u」の2006年8月号で紹介されている。

トゥルクからさらにバスで30分ほどの辺境の地にあり、
バスの本数はわずかで、乗っている人もほとんどいない。
礼拝堂は松林の丘の上に立っていた。
銅板で覆われた外装はうつ伏せにした船のようでもあり、魚のようでもある。
躯体は松の集成材を曲げたリブで構成されており、室内の壁は無塗装の板張り。
経年変化で外装の銅板は緑青を吹き、室内の板は赤みを帯びてくることだろう。

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幻想的な北欧的な空間。
木造にも新たな可能性があることを痛感させられた。

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銅板で覆われた外装はうつ伏せにした船のようでもあり、魚のようでもある。

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祭壇側の外観。

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祭壇際の開口からの光が、祭壇壁を美しく照らす。
このガラスはハンヌ・コノラという作家の作品らしい。





ラベル:建築
posted by MDS at 00:00| 旅・北欧2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする