2019年07月27日

隅田川の花火2019

夏の訪れを告げる隅田川の花火大会。台風が来るかもしれないということで一時は中止の話もありましたが、雨も降らず予定通りに行われました。

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今年も友人宅の屋上でゆったりと鑑賞。ただ台風の影響で風が強く、花火がかなり流されていました。

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花火が終わるとスカイツリーは五輪カラーに。テロや大災害などが多い昨今、毎年、花火大会が行われていることがとても有難いことに思えます。なぜか平和を願うライトアップに見えました。

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2019年07月23日

「等々力の家」久しぶりの訪問

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某建築賞の現地審査のため、久しぶりに等々力の家に行ってきました。エントランス前は緑が生い茂って、とても良い雰囲気になっていました。こちらの住宅のように、MDSのクライアントはセンスの良い方が多く、引き渡し後、時の経過と共にどんどん雰囲気が良くなっていくので、伺うのがいつも楽しみです。


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2019年07月22日

「松濤の茶室」天井の仕上げ

「松濤の茶室」は、いよいよ天井の工事です。

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茶室4畳半、水屋2畳の小さな空間ですが、天井仕上げをいろいろ変えています。
茶室メインの天井は竿縁天井。竿縁は真竹で化粧板は杉の挽板です。

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短手方向の板のつなぎはこのようになっています。

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長手方向にはこのように胡麻割竹を入れています。手の込んだ天井です。

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茶室天井の一部は貴人口の庇を室内に貫入させ、屋根裏の構成を見せた掛込天井となっています。

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化粧板は杉柾、垂木はコブシ、間垂木と小舞は女竹です。

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床の間の天井は杉の鏡板。

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水屋竿縁天井の化粧板は屋久杉の挽板です。
そして、竿縁は磨き丸太で、廻り縁は錆び丸太です。

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流しの上は杉挽板の網代天井。

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玄関は虎竹の垂木の蒲芯漆喰押えの掛込天井です。
ガマの上から漆喰を塗ったあまり見かけない仕上げです。

来週からはいよいよ左官工事。竣工が楽しみです。

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2019年07月20日

「大岡山の家」祝!上棟

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「大岡山の家」が上棟しました。

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上棟おめでとうございます!

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旗竿敷地に建つ「大岡山の家」。旗竿の竿のところは未来永劫、建物が立たないところ。そこを庭と捉えて計画されているのですが、さらに道路の向こう側の大きな木までを生かしたプランニング。手前味噌ですが、なかなか良い住宅になりそうです。



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2019年07月19日

日本建築師才懂の思考&設計@上海の書店

MDSの本はお陰様で住宅設計の分野としては記録的な売り上げだったようですが、その後、同じ判型サイズの似たような本が沢山出て、残念ながら平置きの場所はそれらの本に置き換わってしまいました。。。出版されてからもう4年も経つのですから仕方がないですね。

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こちらは上海に住む知人から送られてきた書店の写真です。海の向こうでは今もこんなに良い位置をキープしているようです。同じ列に紫禁城のハードカバーの立派な本もあるのですから光栄です!

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2019年07月18日

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の2年生の設計演習の全体講評会がありました。今回の課題は谷中に建つ設計事務所併用の都市住宅で、8班から選ばれた優秀者5名ずつ、合計40名が発表しました。

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こちらは松浦君の模型。谷中の路地の行き止まりからヒントを得たとのことですが、直交する軸に対して45度ふった軸を入れることで曖昧に空間を仕切ることに成功しています。開口の取り方や積層の仕方はもう少し工夫の余地はありますが、なかなか興味深い提案です。

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こちらは小林君のプレゼンテーション。彼は前回、森班だったということもあって途中経過を少しだけ見せてもらいましたが、素晴らしい案になりました。屋根を折り曲げて空間を分節するという手法は横浜の大桟橋など、いろいろあるとは思いますが、都市住宅のスケールで魅力的な形態を作り上げ、街との緩く連続させています。ただ短手方向に壁を無造作に入れているので、折角の屋根の操作を効果的に活かしきれていないのが残念ですね。

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こちらの森班、荒野さんも大屋根を大きく下げてアトリエと住宅を緩く分節した魅力的な内部空間をつくっていて、小林くんとはまた違った方法で屋根で空間を分節しています。もう少しスタディを重ねるとさらに魅力的になりそうな案ですね。

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こちらは森班、坂本さんのプレゼンテーション。谷中の特徴の一つでもある路地を敷地内にまで連続させて、路地以上に魅力的な空間を作り出しています。プライバシーや明るさの違った様々な居場所を作り、それらを立体的に組み合わせることで多様な場を作ることに成功しています。スケール感や図面の綺麗さなど総合的に完成度が高い作品です。

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全員の発表を終えた後、先生方それぞれ8名を選び、得票が多かったのはこの5名。そして2回目の投票で小林君、松浦君が同点一位、3位は坂本さんとなりました。惜しくも選外になってしまった金子君、大森さんは、次回は1等目指して頑張ってください。

ところで写真左側で司会をしている垣野先生は、この後、半年間オランダへ。そして来年からは専門分野の学校建築を教える3年生の設計の担当となり、2年生前期の住宅の課題は岩岡先生が担当の予定。


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2019年07月13日

露天掘りの大谷石採掘場

地下空間を堪能した後、カネホンの高橋社長に車で迎えに来ていただき、
カネホンさんの採掘所へ連れて行っていただきました。
地下深くを掘り進めているイメージがある大谷石の採掘。
今、露天掘りしているのはカネホンさんの一社だけだそうです。
50年ほどかけて一山をここまで掘り進めてきたそうで、
あと50年ほどかけて残りの部分を掘るそうです。

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連日の雨で池になっていますが、、、かなりの高低差ですね。

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直前まで雨が降っていたので、残念ながら採掘はお休み。
このレールに沿って両端のチェーンソーで切り出すそうです。

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残念そうにしていると、、、社長自らエンジンをかけてくださいました。
右側のハンドルでチェーンソーの位置を下げるとのこと。

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チェーンソーで切れ目を入れた後、
このように楔を打ち込むとわずかに石が平行移動して底の方が割れるそうで、
この後、UFOキャッチャーのような感じで石を運び出すとのこと。

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そして、取り出したものがこの状態。

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こちらのチェーンソーで石を整えて、

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このようなものになります。

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そして、こちらのダイヤモンドカッターで注文に合わせて切っていくようです。

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ところで、こちらは保管していただいている「松濤の家」の擁壁の大谷石
ツルハシで切り出した跡が残っていて、
チェーンソーやダイヤモンドカッターでは出せない味がありますね。
大谷石の蔵を解体して再利用することが多いようで、
宇都宮に移動していろいろ施工例を見せていただきました。

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こちらのお店もツルハシの跡が残った古い大谷石を再利用しています。

この後、高橋社長に連れられて夜の街へ。
夜遅くまでどうも有難うございました!

宇都宮に一泊して、翌朝、レンタカーで栃木県内の隈建築などを見て廻り、
夕方、宇都宮に戻って大谷石の倉庫を改装したレストランに行きました。

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こちらが石の蔵という創作レストラン。

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天井も高くなかなか良い雰囲気。

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石を巡る旅の締めくくりは、石に囲われた贅沢な空間で最後の晩餐。
充実した二日間でした。

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2019年07月12日

地下空間を探検@大谷

宇都宮から北へ2、30分、久しぶりに大谷に行ってきました。
ちょうど10年前、大谷資料館に行ったことがありますが、
今回は打ち合わせを兼ねて現在稼働中の採掘所を見せていただくことと、
採掘後に地下水が溜まった地底湖をボートに乗るというイベントつき。

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こちらは現在、稼働中の採掘所。下を覗くと、、、

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こんなに深いです!そこから横に掘り進めています。
下に行くには左側の階段で降りて行くそうです!大変ですね。。。

地上からは全くわかりませんが、
大谷地区全体はかなり複雑に何層にも掘り進めているそうです。
ごく稀に地下で隣と繋がったり(笑えない話のようですが・・・)もするとのこと。
一時は陥没事故が続いて問題になった時期もあったそうですが、
今はきちんと計画を立てて安全に務めているとのこと。

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こちらは明治後期頃から採掘が始まった採掘場跡。

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大谷石はミソと言われる茶色の斑点が特徴ではありますが、
その斑点は不純物なのでミソの少ないものが良いとされているようで、
虎目(とらめ)の茶色の文様が入ったものが高価で取引されているとのこと。
この辺りは虎目の入った良い石の層ということで、
欲を出してしまってこんなに細くまで切り出してしまったのでしょう(笑)。
こんなに細くて大丈夫なのでしょうか???

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やはり全く大丈夫じゃないですね。。。。
ここが立ち入り禁止になるのも時間の問題とのこと。

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ここは戦時中に武器庫として使われていたようで、その残像が・・・

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ここは使われなくなった石切場の搬出口。左は事務所。
トンネル奥からトロッコを使って搬出していたようです。

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そして、地底湖に到着。このボートに乗って地底湖の先に進みます。

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下に傾斜して掘り下げている所に地下水が溜まっているので、
先に進むほど天井がどんどん迫ってきます。。。

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その先に進んで上陸。そして、しばらく歩くとこの風景!

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外気温20度くらい、内側の温度が10度くらいで、
雨が降った直後で湿度が高いからこそできるこの現象。
ちょうど露点温度に達している切れ目が見えます!美しい!

とても良いものを見せてもらったと大満足で出口に向かうと・・・

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なんとランチの準備ができているではありませんか!

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地元の有名なレストランのケータリングだそうです。

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サプライズの連続のこのツアー。詳しくは、OHYA UNDERGROUND
なかなか予約とれないようですが、絶対におすすめ!

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2019年07月10日

「松濤の茶室」銅板貼り

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「松濤の茶室」の屋根が銅板が貼られて、煌々と輝いています!
貼り残されたところは瓦の仕上げとなります。

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母屋の先端にも丸太に合わせて美しく銅板が巻かれています。
この輝きは風雨にさらされて年月をかけて緑青に変わっていくのが楽しみ。

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こちらは外壁下部の竹の木賊(トクサ)貼り。
一見、ただ並べて貼っているように見えますが、、、

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一本一本、光付けしているので隙間なく並んでいるのです。。。流石です!




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