2018年11月27日

クロガネモチの移動

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昨年、根回しをしておいた「松濤の家」のクロガネモチの移動をしました。

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とても大切な木なので、かなり慎重に進めています。

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大型クレーンで持ち上げると、こんな巨大な根が・・・・
あとは、関係者全員で枯れることないように祈るのみ。

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2018年11月21日

「松濤の家II」「松濤の茶室」祝!地鎮祭

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「松濤の家II」「松濤の茶室」の地鎮祭に行ってきました。

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松濤のプロジェクトは関わり初めて2年半。
数ヶ月前にようやく賃貸棟は竣工しましたが、
これから、擁壁沿いの巨木、クロガネモチを移動して擁壁解体、
そして、新しい擁壁を作って地盤を確かなものとして、いよいよ基礎工事。
竣工はちょうど1年後くらいと、まだまだ道のりは長いですが、、、
白梅を取り囲むように茶室と本宅をつくります。

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2018年11月17日

「等々力の家」一年検査


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「等々力の家」の一年検査に行って来ました。
竣工後、建主様が持ち込まれた家具や小物が素晴らしい!
とても楽しく住まわれているのが伝わってきて、嬉しくなります。

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2018年11月03日

ガウディとミース再訪

バルセロナと言えば、やっぱりガウディ。
サグラダファミリア、グエル公園、カサミラなど、目ぼしいものは学生の時に見ているのですが、色々知識がついた今、見るとどう感じるか?ということで、再訪です。

オロトを真っ暗な早朝に出て、濃霧の中車で2時間半。バルセロナに到着。

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塔が林立した外観は今にも完成間近にも見えます。
今はアルハンブラ宮殿を抜いてスペインでもっとも来訪者が多く、入場規制されるほど。朝一の事前予約をしておいたので、開門と同時に教会中へ。

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誰もいないセンターへ直行。
30年前には全くなかった空間を体感。

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すっかり教会として完成していますね。

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ステンドグラスの綺麗な光が差し込んでいます。

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ちなみに、30年前に撮った写真はこんな感じです。
あんまり写真を撮っていないので全貌がわからないですが、
壁の奥に空が写っているように、この皮一枚と4×2本の8棟くらいしかなかったと思います。
教会らしき空間は全くなかったので、写真が残っていないのかも。
昔の「地球の歩き方」を引っ張りだして見ると、
完成まであと200年はかかる云々と書いてありました。
かつては手づくりの模型や、逆さ吊り実験によって構造計算をしていたのですが、
最近ではコンピューターによる構造解析で、
設計や模型の製作をスピードアップさせているとのこと。
そこまでは良いとして、構造が石を積む組積造から鉄筋コンクリート造に変更されたとのこと。
急速にスピードアップしたとは言え、ガウディが生きてたら、こんなことにはならないでしょうね。これって木造ではなく鉄筋コンクリート造のお城と同じですよね?
言われてみると確かに重みがないように思えてきました。。。。

完成は200年後、つまり2200年頃?と言われていましたが、ガウディの没後100年の2026年となり、生きている内に完成したものが見れるんですね。。。
嬉しいような残念のような、複雑な気分。


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今回は時間もないので、タワーにも登らず、、、
裏側の誰もいない地味な附属学校へ。
この建物は教会建設に携わる労働者や近隣の子どもたちのためにガウディが自費で建てたとか。
スペインの内戦で破壊され再建ですが、30年前はなかったような気がします。
今、僕らが考えているようなことを、
100年前にガウディはやっているのだから脱帽です。

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そして、1時間かけて郊外のコロニア・グエル地下聖堂へ。

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サグラダファミリアよりこちらの方が、
装飾が比較的抑え気味ななので、
現代の建築家には理解しやすく、人気が高いのかも?
構造が明快で、とても美しい空間です。
そして、市内に戻って、ミースの金字塔、バルセロナパビリオンを再訪。

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学生の頃、近代建築についての理解も浅く、この壁と柱の意味を知らずに、
水平方向に伸びやかな壁と屋根がこっこいい!とは思いましたが、、、
柱こそ大切であることを理解した上で、今、どう感じるか楽しみでしたが、、、
意外にも以前と同じくらいの感動です。
勿論、素晴らしいですが、写真のままですね。
やはり頭で理解することによる感動は、感覚的な感動ほどは大きなものにならないのか?

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Less is more.
柱が屋根を支え、壁が人を誘導し、空間を作っています。

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人が全く写っていませんが、実は人で一杯。昔は全く人がいなかったように思いますが、高価な石の壁を背景にポーズをとってポートレート写真を撮っている人が多かったような気がします。。。

そして、次に向かったのはグエル邸へ。
ガウディのパトロン、グエル氏の邸宅です。

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ガウディの初期の頃の作品ですが、後の作品と共通したものも多いです。
ただ、当時の工芸品の寄せ集め感もややあります。
ここからいらないものは削り取り、
大切なところは進化させていったんだと思います。

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竣工当時は石切場と揶揄されたカサミラ。
こちらは最晩年の作品です。
以前は装飾的に見えていたものが、今見るとそれほど装飾に見えないのはなぜなのか?

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一般の方には屋上が人気のようですが、
個人的には屋根裏のこの空間がもっともしびれます。

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その屋根裏の模型がこちら。
いま、作っても全く古くない、素晴らしい空間です。

足早にガウディとミースを一日で再訪しましたが、
改めて天才との差を再認識させられた感じで、完全にノックアウトです。
明日からまた精進しようと思います!


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2018年11月02日

RCRの建築で食べる

オロトにRCRが設計したLes Cols。
ホテルとミシュランの星付きのレストランです。
ここの食事が素晴らしいという話を聞き、
レストランの予約がとれたことを確認して航空券を予約しました。
残念ながら、ホテルは客室が少ないこともあって、予約で一杯なので、そちらは断念。
駄目元で行ってお願いしようと・・・

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こちらの建物の一階がレストラン。

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外観から想像出来ないモダンなインテリア。

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個室もあります。

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外には、ニワトリが放たれています。

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こちらがエントランス。
床、壁、天井など、全てコールテン鋼。

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こちらは別棟の大テント。
結婚式などのパーティに使われているようです。

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手前は単にスチールパイプが垂れているだけ。
奥にいくと透明なビニールで屋根が張ってあり、外部のような内部空間。

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スチールパイプから半透明なビニールが吊られただけ。

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奥にいくほど外気の影響を受けない空間。
半透明なレイヤーが増えて行くと、見えなくなっていきます。

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夜になると、また違った様相です。
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スチールパイプに照明が組み込まれています。

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夜になるとレイヤー感が強調されますね。

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左がホテルで、右がレストラン。

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ホテルの客室の見学は昼夜、2回お願いしたけど、残念ながらNG。
エントランスだけ見せてもらいました。

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では、いよいよ食事の時間です。
メニューは95ユーロの二つのコースだけ。

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僕が選んだのはこちら。

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全部載せると大変なことになるので一例ですが、、、、
量は少なめですが、次々出てきます。

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厨房の中まで入れてくれて、話をしながらワインを飲むという演出も。
スタッフは若い人も多いですが、とても規律があり、キチンとしてます。

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かなり満腹になったところで、次はチーズとデザートですが・・・
チーズはパスです。

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デザートは別腹と言いますが(笑)、

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次々出てくるので、もうお腹が・・・・

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95ユーロでこれだけのサービスと食事ならかなりお得な感じですね。
もちろんお味も良く大満足で、帰り際にシェフと握手。

恐らく最初にお店を出たのは僕らなのですが、、、
8時にスタートして、店を出た時は日が変わっていました。
みんな元気ですね。。。


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RCRの建築をめぐる

建築界のノーベル賞と言われるプリッツカー賞を昨年、受賞したRCR。
この受賞を期に一躍脚光を浴びて日本でもなかり有名になりましたが、
20年くらい前から小さな作品を作っていて、その頃からマークしていました。
個人的には、最近の大きなものより、
プリムティブな初期の小さな作品の方が好きなので、それらを見るためにバルセロナから車で2時間ほどのところにある小さな街オロトに向かいました。

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オロトに向かう途中小さな街リポルにLa Lira Theatre があります。

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橋とも建物とも言える作品で、広場を介して対岸の通りとつないでいます。

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朝ということもあってか、やや寂し感じはありますが、
人の流れを顕在化させつつ、街並みにスパイスを効かせています。

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錆びた鉄板、コールテン綱が、壁、屋根、床が隙間を開けて並べてあります。

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現代的なデザインですが、コールテン鋼が周りに馴染んでいますね。

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このような隙間が、川、空、街、自然を強く感じさせる装置のような働きをしています。

オロトについてまず、les colsに行き、夕食の予約の確認。
誰もまだいないタイミングでしたので、昼間の写真を撮らせていただきました。

その後、最初に向かったのはParc Pedra Tosca 

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岩にただ、鉄板を並べただけですが、周りの木々の影が自然を感じさせます。

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自転車で通り抜けられるのですね。

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表情が刻々と変化していきます。

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そして、Estadi atletidmeTussols Basil へ。

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そして、Pavello Tossolsへ。

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日没ギリギリにFageda d'en Jordàに到着。

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そして、Les Colsの近くのホテルへ。
ワインを飲みたいので、車を置いて歩いてLes Colsへ。

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2018年11月01日

アルバイシンとフラメンコ

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アルハンブラからアルバイシンがよく見えるということは、

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アルバイシンからアルハンブラ宮殿がよく見えるということです。

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11世紀にイスラム教徒によって築かれたグラナダ最古の街並みが残る地区。
敵の侵入を防ぐ城郭都市として造られたため、道は迷路のように入り組んでいます。

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泊まったのはアルハンブラ宮殿を見上げるところに建つ小さなホテル。
パラードルから急遽こちらに変えたのですが、平民が王様を見上げる気持ちが共有できてよかったです(笑)。

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16世紀の建物を改装してホテルにしているようで、
そういったホテルがたくさん建ち並んでいます。
雨の時は中庭の上部に可動のテントを閉じているようです。

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アルハンブラ宮殿が見える部屋もありましたが、泊まったのはパティオに面した部屋。
グラナダらしいのかわかりませんが、、、とてもおしゃれなインテリア。

グラナダといえば、セビーリャと並んでフラメンコが盛んな街。
残念ながらセビーリャではフラメンコには行けませんでしたが・・・
フラメンコの起源に近いと言われているロス・タラントスに行きました。

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サクロモンテの洞窟住居を利用して中央のスペースがステージとなっていて、
狭い洞窟内で見るロマ族の踊りは迫力満点。
恐らく観光客目当てのタブラオとは思いますが、十分楽しめました。



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